急性期治療の目的は、頭痛が起きたときにその痛みを速やかに消失させ、いつもの生活に戻すことです。
急性期治療のお薬には、薬局などで購入できる「市販薬」と、病院で処方される「処方薬」があります。処方薬の中には、市販薬で使用されるNSAIDs※(アスピリンなど)やアセトアミノフェンの他にトリプタンやジタンもあります。また、必要に応じて制吐薬(吐き気止め)を使用することもあります。
軽症であれば市販薬でも対処することが可能ですが、頭痛によって日常生活に支障がある場合や、市販薬を頻回に服用している場合には、医師による適切な治療を受けることが大切です。
特に、急性期治療薬の飲み過ぎは「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」を引き起こす可能性があり、注意が必要です。
※NSAIDs(エヌセイズ):非ステロイド系消炎鎮痛薬